リベラバリュー / 全社集計基盤 / 2026年10月30日

集計エンジン.

全社の数値を単一の定義に基づいて集計・検証し、各業務システムへ提供する集計基盤です。

来店・買取・販売・在庫・費用・予算に関する数値の定義を一か所で管理し、集計と検証を一括して行います。各システムは個別に集計せず、本エンジンの集計結果を参照します。

6 系統元データ(kintone)
4 種台帳(来店・品・費用・予算)
245 項目数値の定義
50 本提供先の業務システム
完成時の全体像すべての業務システムが、集計エンジンの集計結果を参照します
集計エンジンの役割

定義・集計・検証の3つを一手に担います

集計エンジンは画面ではなく、全社の画面の裏側で数値を作る仕組みです。各業務システムは数値を自ら計算せず、集計エンジンに照会して結果を表示します。

役割 1

数値の定義の一元管理

「コアリピ」「配布コスト」「確定粗利」など、数値ごとに対象・条件・集計方法を1か所で定義します。各システムが使う定義は、ここから自動で生成します。

役割 2

集計の一括実行

画面を開いたときは、その時点の最新の記録を定義どおりに集計します。店舗別・月別・担当者別など、システムが求める単位で結果を返します。1日1回更新する集計表は、毎朝作成する台帳から書き出します。

役割 3

正確性の検証

件数と合計の照合、別の手段による検算、従来の集計結果との比較を、仕組みとして毎回行います。正しいことを確認できた数値だけを提供します。

導入の背景

同一名称の数値が、システムごとに異なる課題

全社の数値を出力するシステムは50本あります。従来は各システムが元データを個別に読み込み、独自の計算式で集計していました。

従来

システムごとの個別集計

元データと各システムが個別に接続され、計算式もシステムごとに異なります。定義を変更する際は、該当箇所をすべて特定して修正する必要がありました。

導入後

集計エンジンによる一元集計

各システムは独自に集計せず、集計エンジンへ数値を照会して結果を受け取ります。定義を一か所で修正すれば、全システムの数値が同時にそろいます。

実際に発生した不整合
配布コスト

PT管理は「配布物の原価+タイミーの人件費」で算出していました。集計エンジンの初期定義は「原価のみ」でした。10月30日、集計エンジン画面で内訳を確認した際に判明し、定義を統一しました。

出張の計上方法

事業部数値と、考課表・社員日報との間で、出張買取の計上方法が異なっていました。10月29日に統一しました。

同一顧客の判定

同じ判定基準が6か所に個別に実装されていました。10月30日、5か所の実装を同時刻に切り替え、全システムで同じ結果になるよう統一しました。

処理の流れ

元データから業務システムまでの4段階

元データを定義に基づいて集計し、結果を各システムへ提供します。画面を開いたときに集計する画面では、その時点の最新の記録を使います。毎朝作成する台帳は、1日1回更新する集計表と検証に使います。

STEP 1

元データ

来店履歴・品・媒体・PT活動・タイミー・予算の各 kintone アプリです。店舗で入力された記録が、集計の起点となります。

STEP 2

記録の読み込み

画面を開いた時点の最新の記録を読み込みます。毎朝はその時点の記録を台帳として保存し、件数と合計が元データと一致することを確かめてから使います。

STEP 3

定義に基づく集計

数値ごとに定めた対象・条件・集計方法に従って集計します。定義は「数値の辞書」1か所にのみ記載します。

STEP 4

照会と提供

各システムは数値と集計単位を指定して照会し、結果を表示します。集計エンジン画面では、数値ごとの定義と内訳を確認できます。

正確性の担保

検証は人手ではなく、仕組みで行います

照合

件数・合計の照合

台帳の件数と金額の合計が、kintone の総件数・元データの合計と一致しない場合は、台帳を更新しません。

改変検知

台帳の改変検知

作成した台帳に内容から算出した識別値を付与し、読み込むたびに照合します。内容が変わっていれば使用しません。

検算

独立した手段による検算

集計エンジンとは別の手段で元データから集計し直し、結果が1円・1件単位で一致することを確認します。

並行稼働

従来の集計との比較

切替前のシステムでは、従来の集計結果と集計エンジンの結果を毎朝比較します。差異があれば記録・通知し、差異なしが2日続いた時点で切替候補とします。

自動テスト11本の合格を本番反映の条件とする 定義変更時の影響範囲を自動で一覧化 決定事項は判断の一覧に番号で記録(#1〜#85)

完成の定義:次の7項目をすべて達成した状態

  • 100%全社の数値を定義済み
  • 100%業務システムの数値が集計エンジン経由
  • 0 行業務システムに残る独自の計算式
  • 差異 0どの経路で集計しても同一結果
  • 100%独立した手段で検算可能
  • 100%画面で定義と内訳を確認可能
  • 整備済自動テスト・影響範囲の一覧・決定事項の記録
進捗状況 / 2026年10月30日時点

台帳4種が稼働し、来店から切替済み

本番 v6.20.6910月30日 13:21 反映 毎朝の自動処理来店 → 品 → 費用 → 予算の順に台帳を作成

来店の台帳

切替済み
対象期間
42 か月
対象画面
データタブ・日別・週別・業務日報
10月以降
同一顧客の判定基準を拡張

品の台帳

並行稼働中
対象期間
2026年10月〜
内容
買取・販売・在庫
定義
21 項目

費用の台帳

並行稼働中
対象期間
2025年3月〜
内容
チラシ・タイミー・PT配布
定義
5 項目

予算の台帳

転記のみ
対象期間
2026年1〜10月(102 行)
内容
予算アプリの値をそのまま転記
定義
1 項目

品と費用は、従来の集計結果を表示したまま、集計エンジンの結果と毎朝比較しています。初回の比較は10月31日朝です。

完成の定義に対する達成状況

7項目中3項目を達成

数値は10月30日13時半時点の自動集計によるものです。

1 網羅性

全社の数値を定義済み

1,898 / 1,951 行。残り53行は判断待ちです。

2 一意性

数値が集計エンジン経由

482 / 2,291 行。従来の計算式の廃止に伴い上昇します。

3 整合性

件数・合計が元データと一致

4台帳すべてで、作成前に照合しています。

4 経路の一致

どの経路でも同一結果

9月分は差異なし。10月分は当月の取得時刻による差のみです。

5 独立検算

別の手段で検算可能

37 / 245 項目。来店・品・費用・予算で差異なし。

6 説明可能性

画面で定義と内訳を確認可能

45 / 245 項目。本日18項目から増加しました。

7 変更管理

安全に変更できる体制

自動テスト11本・影響範囲の一覧・決定事項の記録を整備済みです。

1,057 行
今後の削減対象

従来システムに残る独自の計算式

19画面・28アプリ。ゼロにすることが一意性確保の要です。